あの人、あの件、と代名詞をつかいたがる深層心理とは?

ゆうきちです。

会話の中で、相手が

あの一件では、お世話になりました。

と言えば、聞いているほうは、多くの場合、

あの一件

が何を指すのか、わかっているものなのです。

また、相手が

あれも、今年社会人になりました。

といえば、聞いているほうは、

あれ

が娘さんのことであるなど、誰を指すかわかっているはずなんですね。

でも、話し手は、あえて

先月のクレームの処理

とか

とか言わないで、

あの

あれ

といった代名詞に置き換えて話しているんです。

こういう場合は、話し手がその事柄について、

何らかの心理的な抵抗感をもっていることが多いんです。

たとえば、

あいつは、どこへ転勤になったの

といえば、話し手が

あいつに対して嫌悪感をもっていることがわかりますし、

あそこの店に行くの?

といえば、その店に対して好印象はもっていないと想像がつきますね。

このように、代名詞からは、

相手の好悪の感情を読みとることができるのです。

また、こうした表現は、一見、まわりくどいように思えるんですが、

当人たちのコミュニケーションにとっては、欠かせない手続きなんですね。

話し手も聞き手も、お互いにそのものズバリには触れないことで、

無用のマイナス感情を表すことなく、話しを滞りなく、進めていくことができるんです。

なので、相手が

あの一件

などと代名詞を使ったときには、

三日前のトラブルの件ですね。

などと具体的に問い返すのではなく、

例の電話の件ですね。

と、わざとあいまいに認識するのが、大人の話法というものなんですね、

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